お勘

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役者絵:三好栄子

お勘【おかん】…浪人時代(浅野家に仕官する前)の安兵衛のお隣さん。お勘婆。おかんばあさん。


安兵衛ものの講談や映画には、ある時代までは必ずといっていいほど安兵衛とはセットで出てくる、糊(のり)屋・糊売りの老婆。

八丁堀・岡崎町のあぶ八長屋の住人で、安兵衛の部屋の隣に住んでいる。

ふたりを隔てる長屋の壁には大きな穴が空いている設定のこともあり、呑んべえ安にダイレクトに世話を焼く。時間も教えてくれる(太陽の傾きを見ての目測)。そのわりに「ばばあ」と乱暴に呼称されている。


地芝居では現代でも登場し、どんな素人が演じてもこのおばあさんが出てくると場内に笑いが生まれ、和む仕掛けになっている。

キーパーソンであるだけに、映像作品の方では小松みどりであるとか、三好栄子浅香光代市村萬次郎といった、実力派がキャスティングされる。

過去に別の項目で触れたことがあるが、それを書いた10数年前から、研ナオコさんはますます良い味になってきて、ドラマ版の「家、ついて行ってイイですか?」のドラマ版の演技を見て確信に至った。今なら研ナオコさんがベリーベスト「お勘婆」。(2021.8現在)


もりい個人としては、おかんが出てこない(or 使いこなせない)安兵衛モノの、高田の馬場前後の映像作品や芝居は、伝統あるこのフィクションに対するアンチ(もしくは不勉強)を感じ、モグリと思っているが、戦後のように、あえて「明るくパァッといきたい」気持ちからか、近隣に世話を焼いてくれる未亡人や、軽業師の女の子が住んでる場合などは、ばばあは出てこなかったり、いても機能しなかったりするのを、認めるものであります。



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