ChuSinGura46+1 -忠臣蔵46+1-

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作品概要
制作会社 インレ
公開年度 2013年
内蔵助役 有栖川みや美
評価 4ツ星


登場人物がほとんど美少女になってるゲーム。用意されてる台詞を送りながらジーっと画面を見ているだけなので字幕付きの紙芝居のようなものだが、あたしがやったのは「体験版」で、製品版は要所要所でいろんな選択できたりして物語の展開を変えたり出来るはず(なのか?)。

「体験版」と言ってもラストまでじゅうぶん堪能できた。製品版じゃないコレがどのくらい不十分なのか知らないがこれほど面白いんなら体験版で上等だと思う。おもしろかった〜。(終わるまでに3日かかった。)


<あらすじ>とある少年が女性でも武士になれる元禄時代のパラレルワールドにテレポートしてしまう。そして彼が知ってるとおり赤穂事件は起こる…。(以上・第1章)


最初は、こうしたゲームに慣れてないせいかちょっぴり退屈で(ノベル系やるのは「AKB1/48 アイドルとグアムで恋したら」以来)、プレーしながら「忙しいのにこんなことしてていいのかなあ」などと思ってしまった。生理的にオタク少年(ゲームの主人公)が女子に対して上から目線でモノを言う態度も気に食わなかったし、少女の裸なんかが唐突に出てくるのも趣味ではなかった。しかし松之廊下事件周辺からどんどんおもしろくなっていったんですよ確実に。

退屈だと思ってた経緯がのちのち主人公への感情移入に効いてくる。主人公の成長や恋愛、友情や差別、敵意など、これらは以前のプレステ用のノベルゲームに無かった豊かさ。

アイデアもいいしなあ・・・よく調べてるし(江戸時代も剣も赤穂もくわしいスクリプター)、キャラのふくらませ方も、辻褄も上手に合わせてるしなあ・・・ううむ。おもしろかった!

娘化されたキャラたちが非常にしっくり色とりどりで、キャラでよく遊べてて…<そう。ここらが素晴らしかったなあ。安兵衛と数右衛門は下手なクリエーターにかかるとキャラがかぶるんですが東千代之介と山形勲くらいコントラストがハッキリしてた。…もうこれ、エロ要らねえんじゃねえかなあ!?


悲しいかな「エロゲー」であるという見るものを選ぶ特徴と、「ノベルゲー」という他人の時間を大きく奪い取る特徴。このふたつが誰にでも手放しでオススメでるというものではなく星を一個欠いてしまうのだが、心情的には満点だなあ。おもしろかったなあ。アニメにならないかなあ。

いやほんとに素晴らしかった。エンターテインメント。いやすごいなあ。作るの大変だったろうなあ。畳替え、田村邸や垣見五郎兵衛はポロポロ泣いちゃった。神紋返しで感動するとかあんまりドラマのほうではないもんなあ。


褒めようと思ったらいくらでも言葉が出てきてそれはキリがないので、キリのある「気になったこと」を敢えてあげると、イラストレーターさん、いろいろ申し分ないのだけど失礼ながら「人物の横顔」と「着物」があんまり描くのが得意じゃないごようす(少なくともリリース当時は)。着物の袖とかが漢服みたいになっちゃってる。一枚安い浴衣でもいいから資料に買っちゃえば良かったのにね。とはいうもののメインキャラは犯されたストリップダンサーみたいな格好してるから風俗考証もクソもないんですけど(笑)。徳利や掛矢の楕円のパースも狂ってたなぁ…。でも、各キャラとっても好きです。


いや、おもしろかったなあ。

討ち入り(ラスバト)も、ゲームっぽくなっててね、最近言われがちな「おじいちゃんを寄ってたかってやっつけるのがかわいそう」という風潮をはねのけてくれている。


一応結末は見てるんだけど第2章以降もあるので(ふつうそういうもんなの?シナリオ膨大ですな)やってみたい。このゲームがリリースされた当時、拙サイトの山吉新八郎のアクセス数がすごく上がったのを記憶してるが、どうやら2章以降に登場するようだ。そのキャラの魅力に触れてみたい。2017年現在モバゲーで出来るようになったらしいからやろうっと!(ご…5章まであるの?は〜新選組とかと絡むFD…それはいいやw遠慮しよっと)


不破数右衛門間新六が好き。