田村右京大夫
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田村右京大夫【たむら うきょうだゆう】
自分ちの庭を浅野の切腹場ってことにされた人。やっぱ相当慌てたそうです。
結局庭先の「おばけ銀杏」の下を会場にされた。
高輪の泉岳寺には、田村邸の切腹会場にあったとされる、「血染めの梅」なる木が植えてありますが、銀杏じゃなく、梅なの?
切腹前に浅野内匠頭に面会したがる片岡源五右衛門を「無言&無刀」で入場を許す役はたいてい多門伝八郎だが、ドラマによっては、「よろしかろう」的なお許しをこの田村さんが言ってたりする。(浪曲なども)
「元禄繚乱」では多門と田村と二人で許可している。その逆に庄田安利(検死の役人)側について陰険な役だったりするドラマもあり、描かれ方はまちまち。
実際は、田村家は浅野家とは因縁のある(仲が悪い)伊達家の分家筋なので、「お宅で切腹」とか言われた時は超迷惑に感じたかも。
講談では切腹のあとで伊達家の殿さま・松平陸奥守がお屋敷(現在の汐留日テレ付近)に田村を呼び出し、
「なんで庭先の切腹なんか許した?朝鮮の闘いの時から当家と浅野家は不仲だから、恨み遺恨があるから庭で腹を切らせたと世の人々に言われたらなんとする。なんでその節、予に相談をせん!」
とブチ切れ、以降田村と面会謝絶する。
新橋に屋敷跡地があり「浅野内匠頭終焉之地」として碑がある。
もりいのデザイン学校の先輩・新正堂さんも田村邸跡地でこのエピソード由来の「切腹最中」という珍菓子を売って成功。いまでは押しも押されもせぬ東京銘菓となっています。もりいは義士ようかんというお菓子のパッケージでお手伝いさせていただきました(切腹最中も義士ようかんも好評発売中)。
新正堂さん http://www.shinshodoh.co.jp/index.htm
田村右京太夫
関連項目
- 浅野内匠頭(自分ちの庭先で切腹することになった赤穂の殿様)
- 片岡源五右衛門(面会を懇願した内匠頭の家来)
- 多門伝八郎(その、最後の面会を許してくれた検死役)