勝田新左衛門

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役者絵:前田吟

勝田新左衛門【かつた しんざえもん】…舅・大竹重兵衛の方がクローズアップキャラ。


赤穂城倒産後、大根売りに身をやつして探索を進めるシンザの姿を舅が見とがめ(舅は侍の彼の腕っ節に惚れていた)、さんざんに言う。

このじいさん朝風呂の最中、討ち入りのうわさ話に気をとられて軽石でおでこをこすり流血。風呂屋の前で瓦版にシンザの名を発見すると狂喜し素ッ裸のまま雪の中を走って帰宅。自宅へ戻り娘の八重と会い報告、離縁状を確認してまた感動(討ち入りのあと、家族に罪がおよばないようにする心遣い)。舅は彼女のモトドリ(尼さんになるために切り落とした髪の束)と「去り状」を持ってその後泉岳寺に行って勝田本人に詫びる。

講談「勝田新左衛門」 

落語「義士大根」だとこのハナシに「シンザは孝行者じゃ。道理でこうこを売っておった」とオチがつく。


大映ではこの舅役を志村喬がコミカルに演じている。北大路版「忠臣蔵」では伊東四朗。


歌舞伎「土屋主税」「二十四時忠臣蔵(じゅうにとき)」では勝田の妹・お園が土屋主税邸で奉公している。

吉良のお隣さんで、メンバーの妹が働いてる設定は「松浦の太鼓」のバリエーション。


史実では杉野十平次と仲良しだったとか。

国芳の浮世絵にはチンと一緒に描かれててかわいい。

享年24。


忠臣蔵ぶろぐ「いばらき忠臣蔵」

新左衛門の供養塔と石祠の散策道中。