ほまれの美丈夫
提供: Kusupedia
作品概要 | |
制作会社 | 東映 |
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公開年度 | 1956年 |
内蔵助役 | --- |
評価 |
神崎与五郎のハナシ。浪曲時代劇。
<以下ネタバレ>
前半は与五郎(伏見扇太郎)がスリに奪われたかんざしを取り返してあげたことから武家の娘とお互い気になりはじめるほんわかしたラブストーリー。
途中でいよいよ作戦実行となるということで江戸下向をする際に仲の良い母親が鯛の尾頭付きを買って亡き夫の仏壇の前で自害。
後半は馬食らいの丑五郎の登場する「堪忍袋」という3部構成。前半のラブストーリーと、丑五郎のエピソードで浪曲師が変わる。
たいがい通りがかりのちょっとした面倒としか取り上げられない丑五郎だが、本作ではたっぷりと、峠のいざこざのあとで講釈師から実は神崎が赤穂義士と教えられ悔やむ(ここ、けっこうグッと来る)くだりや頭を丸めて泉岳寺まで謝りに行くラストまで映像化されている。
吉田沢右衛門のエピソードのように、役者と勘違いされるのには「人違いで」という理由付けがなされている。
丑五郎を演じる進藤英太郎が良かった。柄が大きく、声もいいので他者を恫喝するのにぴったり。自分の間違いに驚き狼狽するシークエンスは彼のオーバーアクションでやってもらうのがちょうどよかった。
進藤はやはり神崎のスピンオフ「矢作の鎌腹」の映画版「誉れの陣太鼓」にも出ている。
1時間ほどのライトな作品で、前半はずいぶんとゆとりある展開で心配になったが、進藤英太郎の熱演が見応えがあるので見終わる頃には及第点。
丑五郎の子分役に堺駿二が当てられてるが、なにかというと彼のやる「グ〜ッと押せ!」というギャグ?が、流行らそうとしているのか流行っていたのか頻度が高く、ほんのちょっとだけ気になった。