「荒川十太夫」の版間の差分

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荒川十太夫【あらかわ じゅうだゆう】…官職詐称の侍。  
 
荒川十太夫【あらかわ じゅうだゆう】…官職詐称の侍。  
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浪士が討ち入り後お預けになった松平隠岐守(おきのかみ)さんのところで介錯をやった、三両五人扶持という身分の低い侍。
 
浪士が討ち入り後お預けになった松平隠岐守(おきのかみ)さんのところで介錯をやった、三両五人扶持という身分の低い侍。
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安兵衛の忠義が余ってほかのひとの徳になったという珍しいおはなし。
 
安兵衛の忠義が余ってほかのひとの徳になったという珍しいおはなし。
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荒川重太夫

2009年5月3日 (日) 14:58時点における版

荒川十太夫【あらかわ じゅうだゆう】…官職詐称の侍。


浪士が討ち入り後お預けになった松平隠岐守(おきのかみ)さんのところで介錯をやった、三両五人扶持という身分の低い侍。

安兵衛を介錯する時に彼が「閻魔の庁で土産話にするから」と十太夫に名前と身分を聞いてきたが、あんまり自分が低い身分なんで、それじゃ悪いんでとっさに「あ…物頭役をつとめまする」と嘘をつく。安兵衛はありがたがって死んでいったが、言っちゃった手前十太夫は、忌日には身分の高い侍のコスプレをして墓参した。費用は団子の串を削るバイトでまかなっていた。

上司に見つかって最初は官職詐称を詮議されたが事情を知った殿様がそのかいがいしさに打たれ「謹慎のあと、マジで物頭役に取り立てよう」と辞令をくれた。

安兵衛の忠義が余ってほかのひとの徳になったという珍しいおはなし。


荒川重太夫