浅野内匠頭
浅野内匠頭【あさの たくみのかみ(長矩ながのり)】
赤穂領主。
謹厳実直でクソがつくほどマジメキャラ。カタブツで、殿様なのに側室(愛人)がいない。
赤穂の、とあるタクシーの運転手さん(大阪出身)は「嫁はんより小姓を愛しはったんですなあ」とゲイだったと主張。
なにもかも、この人が江戸城の大イベント中に廊下で上司を斬りつけたのがきっかけ。どうしてそんな奇行に走ったかは300年経った今も謎。
上司、吉良のパワハラが原因であるというのが講話での定説。
内匠頭の親戚も過去にどっかで同じような事件を起こしている。
5万3千石。塩田も入れると7万とも8万石ともいわれなにげ裕福。が、おなじイベント接待部の伊達君より領地が広いのに進物はショボかった。「おべっかつかうのはきらいじゃ」というこの無作法が吉良の逆鱗に触れる。
刃傷事件前はたいがいのドラマで部下が浅野に「何事もご忍耐第一に!」と心配してくれてる。
当時の勤務評価に「短慮」と記されていたり、感情が高ぶると胸が苦しくなる「痞(つかえ)」という精神病だったとも伝えられるところから、ドラマでもすぐおなかが痛くなったりつむじがいたくなったりしてる演出が見られる。
「突く」ための脇差しで斬りつけたり、理由も言わず「遺恨」を再三くちにしてることから、被害妄想を伴う精神病説も言われているらしく、「たけし版」ではそこに言及し、ジェームス三木は「瑤泉院の陰謀」では大胆にも、内匠頭をはっきりとトリッキーなキャラとして描いている。
遺書らしきものには「言っといたらよかったんだけど、言わないでおきます。さぞ不審でしょうね」という言葉を残して死んでいっちゃって、これまた謎。
辞世「風さそふ 花よりもなほ 我はまた 春の名残を いかにとやせん」(いまいち意味不明)もこの句を伝えた多門伝八郎の創作とも言われフィクション説が濃厚とか。
仮名手本忠臣蔵の塩治判官(えんやはんがん)。
年貢が重かったとかで、切腹を聞いた領民は餅をついたとか赤飯を炊いたとも言われる。
享年35。