大野九郎兵衛

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2009年3月14日 (土) 21:27時点におけるKusuo (トーク | 投稿記録)による版

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役者絵:伊藤雄之助
役者絵:緒形 拳

大野九郎兵衛【おおの くろべえ】…赤穂藩の経理係(経済官僚)。

刃傷事件後に開城恭順を主張して大石内蔵助と対立し、金もってトンヅラ(逐電ちくでん)。

トンヅラのときに孫(赤ちゃん)を置き去りにしてるし、後世においてたいそう評判が悪く、講談では彼は強欲でややもすると悪計をめぐらしては金を儲けることばかり考えてる武士にあるまじきやつと、ステレオタイプで紹介される。

トンヅラのキッカケは大野が侮辱した岡嶋八十右衛門にキレられて「勝負しろ!」と家に押しかけられてビビッたこと。

不忠臣の代表として悪名を受けたが、サムライとしてはともかくビジネスマンとしてはなかなか真っ当な人なので、近年の忠臣蔵ではあんまり悪く描かれないことも多い。

映画やドラマで仮名手本忠臣蔵の斧九太夫的なキャラで脚色される場合、祇園で浪士に呼び出されて殺されるであるとか、大石と間違われて吉良側の刺客に殺される、などの末路が用意されている。


辞世

「死する碁は 白黒とてもわからねど 彼の岸にては 討たむ渡り手」

解釈:死んでからのことはよくわかんないけど、あの世ではもっと人付き合いをうまくやろうっと!

関連項目

  • 斧九太夫(大野をモデルにした歌舞伎キャラ)
  • 大野軍右衛門(息子)