「大石りく」の版間の差分

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大石りく【おおいし りく】… [[大石内蔵助|内蔵助]]のおくさん。理玖。
 
大石りく【おおいし りく】… [[大石内蔵助|内蔵助]]のおくさん。理玖。
大柄。池波正太郎の小説には背丈が合わない内蔵助の奮闘する濡れ場が表現されている。小説のかんじだと南海キャンディーズのしずちゃんのようなグラマー&ボリュウムかげん。顔のイメージが違うな…。あ、だから[[忠臣蔵 花の巻雪の巻|東宝]]の原節子はイイかもです。
 
  
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大柄。池波正太郎の小説には背丈が合わない内蔵助の奮闘する濡れ場が表現されている。
  
会社が倒産して山科に引っ越してからは内蔵助は京都のフーゾクにいりびたり。それでも黙って堪え忍び、生活を維持。「[[時代劇特別企画 忠臣蔵|たけし版忠臣蔵]]」では「体裁わるいから、仇討ちの意志がないことをアプローチするなら百姓仕事とかにしてくれ」とズケズケ言う。「[[峠の群像]]」でもヒクテリックだったそうである。
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小説のかんじだと、体型だけ言えばまるで南海キャンディーズのしずちゃんのようなグラマー&スケールかげん。でも、中央義士会の理事長・中島康夫氏に言わせると、りくに大女優を当てない映画やドラマは、その時点で「ダメ」だそうであるから、[[忠臣蔵 花の巻雪の巻|東宝]]の原節子はイイかもです。
  
我慢するだけするが、ある日内蔵助は遊女(フーゾク嬢)を自宅に連れ帰ってきて、かわりにりくを追い出す。表向きはとんだていたらくだが、実はこれは討ち入りを決行するにあたって、事件後に家族に罪がおよばないようにわざと三行半を叩き付ける体(てい)で家族を離縁する。りくは「裏作戦」を聞かされていないのでいささか躊躇するが、内蔵助の内心は見抜いているという演出。「山科の別れ」
 
  
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会社が倒産して山科に引っ越してからは内蔵助は京都のフーゾクにいりびたり。それでもりくは堪え忍ぶ。
  
ドラマではたいがいおとなしい奥さんだが[[通し狂言 仮名手本忠臣蔵|仮名手本]](歌舞伎)では、婚約解消した[[小浪]]たちに「そんなに結婚したいのなら、引き出物に親父のクビを持ってこい」などと意外に気丈でサディスティックなセリフを言う。
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我慢するだけしているが、ある日内蔵助は遊女(フーゾク嬢)を自宅に連れ帰ってきて、かわりにりくを追い出す。
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表向きはとんだていたらくだが、実はこれは討ち入りを決行するにあたって、事件後に家族に罪がおよばないようにわざと三行半を叩き付ける体(てい)で家族を離縁する。りくは「裏作戦」を聞かされていないのでいささか躊躇するが、内蔵助の内心は見抜いているという演出。「山科の別れ」
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たいがい黙って家内を守る貞女だが、「[[時代劇特別企画 忠臣蔵|たけし版忠臣蔵]]」の竹下景子は「体裁わるいから、仇討ちの意志がないことをアプローチするなら百姓仕事とかにしてくださいよ」とズケズケ言っていた。「[[峠の群像]]」(丘みつ子)でもヒステリックだったそうである。
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また、[[通し狂言 仮名手本忠臣蔵|仮名手本]](歌舞伎)では、婚約解消した[[小浪]]たちに「そんなに結婚したいのなら、引き出物に親父のクビを持ってこい」などと意外に気丈でサディスティックなセリフを言う。
  
  
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彼女の視点から描いた事件前後のエピソードを平岩弓枝が小説化し、1992年に日生劇場で八千草薫主演で舞台化。ブレイク前のキムタクや森くんが共演している。
 
彼女の視点から描いた事件前後のエピソードを平岩弓枝が小説化し、1992年に日生劇場で八千草薫主演で舞台化。ブレイク前のキムタクや森くんが共演している。
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== 関連項目 ==
 
== 関連項目 ==

2009年12月10日 (木) 11:26時点における版

役者絵:黒木瞳

大石りく【おおいし りく】… 内蔵助のおくさん。理玖。

大柄。池波正太郎の小説には背丈が合わない内蔵助の奮闘する濡れ場が表現されている。

小説のかんじだと、体型だけ言えばまるで南海キャンディーズのしずちゃんのようなグラマー&スケールかげん。でも、中央義士会の理事長・中島康夫氏に言わせると、りくに大女優を当てない映画やドラマは、その時点で「ダメ」だそうであるから、東宝の原節子はイイかもです。


会社が倒産して山科に引っ越してからは内蔵助は京都のフーゾクにいりびたり。それでもりくは堪え忍ぶ。

我慢するだけしているが、ある日内蔵助は遊女(フーゾク嬢)を自宅に連れ帰ってきて、かわりにりくを追い出す。

表向きはとんだていたらくだが、実はこれは討ち入りを決行するにあたって、事件後に家族に罪がおよばないようにわざと三行半を叩き付ける体(てい)で家族を離縁する。りくは「裏作戦」を聞かされていないのでいささか躊躇するが、内蔵助の内心は見抜いているという演出。「山科の別れ」


たいがい黙って家内を守る貞女だが、「たけし版忠臣蔵」の竹下景子は「体裁わるいから、仇討ちの意志がないことをアプローチするなら百姓仕事とかにしてくださいよ」とズケズケ言っていた。「峠の群像」(丘みつ子)でもヒステリックだったそうである。

また、仮名手本(歌舞伎)では、婚約解消した小浪たちに「そんなに結婚したいのなら、引き出物に親父のクビを持ってこい」などと意外に気丈でサディスティックなセリフを言う。


お父さんの石束源五兵衛(いしづか げんごべえ)も、しばしばドラマに登場する。


彼女の視点から描いた事件前後のエピソードを平岩弓枝が小説化し、1992年に日生劇場で八千草薫主演で舞台化。ブレイク前のキムタクや森くんが共演している。



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