「伊達左京亮」の版間の差分

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村豊(むらとよ)宗春。
 
村豊(むらとよ)宗春。
  
[[浅野内匠頭|浅野]]の同僚。浅野へのあてこすりに[[吉良上野介|吉良]]のヒイキする相手として描かれる。浅野が空色の衣装を着てるとこの人はたいがい着物は黄色やみどり色。
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江戸城のイベントの時に[[浅野内匠頭]]といっしょに「接待役」を任命された人。
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浅野へのあてこすりに[[吉良上野介|吉良]]のヒイキする相手として描かれる。浅野が空色の衣装を着てるとこの人はたいがい着物は黄色やみどり色。
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吉良「さすが伊達殿は行き届いておられる。それにひきかえ、あの浅野めは…」
 
吉良「さすが伊達殿は行き届いておられる。それにひきかえ、あの浅野めは…」
  
こういうシチュエーションに伊達さんはいささか躊躇する演出をされる。そして目の前で繰り広げられるイジメに同情的に内匠頭に接する。吉良が伊達君だけにしか見せない書き付けの内容についても「あの書き付けはたいしたこと書いてなかったですから。火の用心とかそんなことばかりで」と教えてくれる。
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というような、あからさまなシチュエーションに伊達さんはいささか躊躇する演出をされる。そして目の前で繰り広げられるイジメに同情的に内匠頭に接する。
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たとえば吉良がいじわるで伊達君だけにしか見せない書き付けの内容についても、くやしがる内匠頭に「あの書き付けはたいしたこと書いてなかったですから。火の用心とかそんなことばかりで」と教えてくれる。
  
中にはヒイキされてじゃっかんいい気になってる演出の時もあるが、演出家によってさまざま。
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伊達君の性格付けは脚本や演出によってさまざまで、中にはヒイキされてじゃっかんいい気になってる時もある。
  
  
見かねた家来が「伊達さんのところみたいに吉良殿に取りはからわなくて大丈夫っすかね」と進言しても、浅野は「伊達は伊達!当家は当家じゃ」とプンプンして取り合わない。強がってて失敗する。
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見かねた内匠頭の家来が「伊達さんのところみたいに吉良殿に取りはからわなくて大丈夫っすかね」と進言しても、浅野は「伊達は伊達!当家は当家じゃ」とプンプンして取り合わない。強がってて失敗する。
  
  
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事件当時ハイティーンという若さだったが、ちゃんと少年がキャスティングされてることは少なく、「[[峠の群像]]」のヤックン(当時16歳)がナマイキに演じたのが印象深い。
 
事件当時ハイティーンという若さだったが、ちゃんと少年がキャスティングされてることは少なく、「[[峠の群像]]」のヤックン(当時16歳)がナマイキに演じたのが印象深い。
  
お茶の間的にはいじめられてる内匠頭が孤立するより同僚の伊達君がかばってくれるほうがストレスレスだが、実際は浅野家は秀吉の家臣時代にいろいろあって伊達家から「絶縁状」を突きつけられており、以来仲が悪いとも推測され、ヤックンが若造にもかかわらず、隆大介(内匠頭)につっけんどんな態度を取っているような演出がリアルとされるムキもある。
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お茶の間的にはいじめられてる内匠頭が孤立するより同僚の伊達君がかばってくれるほうが、見ていてストレスが無いが、実際は浅野家は秀吉の家臣時代にいろいろあって伊達家から「絶縁状」を突きつけられており、以来仲が悪いとも推測され、ヤックンが若造にもかかわらず、隆大介(内匠頭)につっけんどんな態度を取っているような演出がリアルとされるムキもある。

2011年8月11日 (木) 13:06時点における版

伊達左京亮【だて さきょうのすけ】

村豊(むらとよ)宗春。

江戸城のイベントの時に浅野内匠頭といっしょに「接待役」を任命された人。

浅野へのあてこすりに吉良のヒイキする相手として描かれる。浅野が空色の衣装を着てるとこの人はたいがい着物は黄色やみどり色。


吉良「さすが伊達殿は行き届いておられる。それにひきかえ、あの浅野めは…」

というような、あからさまなシチュエーションに伊達さんはいささか躊躇する演出をされる。そして目の前で繰り広げられるイジメに同情的に内匠頭に接する。

たとえば吉良がいじわるで伊達君だけにしか見せない書き付けの内容についても、くやしがる内匠頭に「あの書き付けはたいしたこと書いてなかったですから。火の用心とかそんなことばかりで」と教えてくれる。

伊達君の性格付けは脚本や演出によってさまざまで、中にはヒイキされてじゃっかんいい気になってる時もある。


見かねた内匠頭の家来が「伊達さんのところみたいに吉良殿に取りはからわなくて大丈夫っすかね」と進言しても、浅野は「伊達は伊達!当家は当家じゃ」とプンプンして取り合わない。強がってて失敗する。


実在する人物で、浅野と接待役をやってたのもホント。梶川とともに浅野の取り押さえに加わったと史実にあるらしいがそういう場面は映画やドラマにはあまり出てこない(たけし版にあった)。

事件当時ハイティーンという若さだったが、ちゃんと少年がキャスティングされてることは少なく、「峠の群像」のヤックン(当時16歳)がナマイキに演じたのが印象深い。

お茶の間的にはいじめられてる内匠頭が孤立するより同僚の伊達君がかばってくれるほうが、見ていてストレスが無いが、実際は浅野家は秀吉の家臣時代にいろいろあって伊達家から「絶縁状」を突きつけられており、以来仲が悪いとも推測され、ヤックンが若造にもかかわらず、隆大介(内匠頭)につっけんどんな態度を取っているような演出がリアルとされるムキもある。