もりいくすお

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もりい くすお(男性、1965年11月23日 - )は、日本のイラストレーター。

東京都港区順天堂病院(畳替え事件の増上寺の近所)で生まれ、品川(勅使、院使を出迎えた地)で育つ。

先祖は大石内蔵助の閑居があった京都の山科のそばだと勘違いしていた時期があったが(高祖母が木村荘平の愛妾だったから)、実際は伊達家のお屋敷があった麻布は仙台坂のそばのおっさんの子孫だった。


父親は「仮名手本忠臣蔵はフィクションだからいいが、いかにも史実であるかのように家柄の良い高家筆頭の吉良上野介を悪者に仕立て上げる映画の忠臣蔵は嫌いじゃ!」と、アンチ忠臣蔵のサラリーマンで現在はリタイア中。


小学生時代、ジョーズやタワーリングインフェルノや犬神家の一族にすっかりしびれて映画強になるが、その中の1本に深作欣二の「赤穂城断絶」があった。ハマりはしなかったが、いわばもりいくすおの忠臣蔵バージンを奪ったにくいヤツである。パンフレットにはそれまで公開された過去の忠臣蔵映画のスチルが載っていて興味深かった。


中学時代は落語にはまり、その中の1本、「中村仲蔵」を聴きながら、創作の魅力をあれこれ想像し、おはなしに出てくる定九郎ってどんなんだろうと思いをはせた。


新宿の成城高校(先輩に、清閑寺中納言を演じた上原謙や千坂兵部その他を演じた丹波哲郎)を卒業後、専門学校桑沢デザイン研究所(先輩に田村邸跡で切腹最中を売る新正堂さん)でグラフィックデザインを学び卒業。


友人に助けられながら、クライアントに謝りながら、それなりにイラストレーター生活を続け、たまに広川太一郎さんのモノマネ(間十次郎の子孫の声優・羽佐間道夫さんおすみつき)で関根勤氏主宰のカンコンキンシアターのナレーションもお手伝いしつつ、忠臣蔵がお家芸の国本武春先生が浪曲をされる木馬亭のある、仮名手本忠臣蔵などが公演される中村座がやってくる浅草で10年以上営業を続けていた。


20〜30代は特に忠臣蔵を意識することもなく生きていたが、なぜか年末の忠臣蔵映画を録画したり、大河ドラマの「元禄繚乱」を毎週録画したりしていた。


やがて2005年、神崎与五郎が「美作屋善兵衛」を名乗って町民に化けていた、寺坂吉右衛門の墓のある、吉良上野介の愛人が住んでいた麻布に引っ越し新装開店。

自宅はイタリア大使館(大石主税がお預けになった松平邸跡)の目と鼻の先。


座業ばかりで運動不足が続くもりいは数年おきに、スタッフさんの人あたりの良い聖路加病院(鉄砲図の浅野家お屋敷跡)で人間ドックをうけているが。健康管理にとたまにウォーキングをする。片道20分の往復でスタスタ歩くが、折り返し地点は泉岳寺や南部坂である。


2006年、翌年亥年の年賀状には仮名手本忠臣蔵の五段目に出てくるイノシシを描こうと思い、友人に結婚のお祝いに似顔絵を描く代わりにと仮名手本忠臣蔵のDVDを無心。ここで初めて歌舞伎をじっくり見る(DVDだけど)。(結局年賀状は制作せず仕舞い。)


そして運命の2007年末、北王子欣也の「忠臣蔵」のCS放送を見ながらいつも混乱する「忠臣蔵」の登場人物のメモをつけていたら、遂にハマってしまった。


なにしろ47人のキャラを目盛り終わらないうちに、周囲のキャラのほうが個性豊かだったりして、作業はなかなか終わらない。まとめてみるとおもしろかったので、ホームページで公開しようと思い立った。 自分がメモをしながら、こういうサイトがあったら便利なのに、と思ったのがきっかけであります。


そもそも落語「中村仲蔵」に出てくる定九郎の姿が見たくて、友人に結婚のお祝いに似顔絵を描く代わりにと仮名手本忠臣蔵のDVDを無心したりするなど、ときどき忠臣蔵に対する、興味の下地はあった。1999年放送のNHK大河ドラマも全話録画していたり。


ハマってから1年あまりで忠臣蔵サイトをアップロードするまでに加熱しつづけたが、この「新しい趣味」に飽きることがなかったのは、やはり歴史の深さが大きい。300年愛され続けたこの「ネタ」にはものすごい切り口の副産物があり、歴史、祭り、建造物、演劇、エンターテインメント、どの趣味から入ってもオッケーという雄大さに加え、昔からハマっている諸先輩方の熱くなりよう。どれもコレも魅力だった。


まず、住居がイタリア大使館の目と鼻の先であった。ここは討ち入りのあとに四ヶに分けられた四十七士のうち、大石主税や堀部安兵衛の切腹した場所である。ここを皮切りに、四ヶはすべて徒歩圏内であった。興味を持ち始めてから、あとからこういうことを知ると非常に興奮する。ぶっちゃけ、早歩きで泉岳寺も、南部坂も徒歩20分で行ける。


こうしたえにしに後押しされるように、入手可能な映像版は手当たり次第買いあさった。