OL忠臣蔵

提供: Kusupedia
移動先: 案内検索

M&Aに伴うリストラ騒動に翻弄されるOLが新取締役にリベンジするハナシ。


コミカルな部分が多いが喜劇というほどではなく、かといってシリアスな映画でもない。

企業買収とか株のこととかよく調べられてお話が書かれているが、ストーリーの組み立てや痛快なテンポで全編楽しませるのではなく、なんやかやあったあとでラストに主人公が長台詞を喋るという、なんかこの当時っぽい構成。

そもそも乗っ取り劇に反旗を翻すわりには、どうして主役の下っ端OL7人がそれほどいまいる会社に執着するのかがよくわからない。生き生き働いて評価されているとか、高給を取って成功しているとかいう場面があるわけでもないし、ありがちな、ドジっぽいけど元気で多少キュートみたいに描かれる面々が、とにかくがんばる

脚本家は4人いて、そのうち一人だけ女性なのだが、もしかしたら鑑賞者が共感できるようなOLあるあるを最初は書いたにもかかわらず、いつも「夜逃げや本舗」(<映画おもしろい)で一緒に仕事してる男3人に排除されちゃったんじゃなかろうか?(つか、活かしきれなかった?…邪推御免)

とにもかくにも、本編に「忠臣蔵」的要素は一切無く、「リベンジ」的な意味合いで「ちゅうしんぐら」というワードをタイトルに単純にくっつけてるだけ。

ただ、百歩譲って、買収劇やラストが株主総会…ってところだけ着目すれば、東宝映画の「サラリーマン忠臣蔵」に似てないこともない。そういえば、タイトルはそっくりだ。「サラリーマン」に対して「OL」だし。…この際どっちでもですがw。


会社を乗っ取られる社長役の長門裕之は同年発表の「なにわ忠臣蔵」にも出てる。