梶川与惣兵衛

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役者絵:天津敏

梶川与惣兵衛【かじかわ よそべえ】…「殿中でござる!」でおなじみの、怪力無双の馬鹿力。


イベント中に浅野内匠頭に打ち合わせに松の廊下に行ったら、そこにいたイベント部長の吉良が「あ〜そいつダメダメ。聞いてもなにもわかんないから。」と侮辱。突如内匠頭が爆発して吉良に切り掛かったんで、「浅野様やばいですって!」とはがいじめにした。内匠頭は必死に「離してくれ!あと一太刀!」と懇願したが梶川はその場に押さえつけた。


公儀から「内匠頭を押さえたのは神妙」ということで即日五百石のご加増を受けた。が老中たちの屋敷にお礼の挨拶回りに行ったらどこへいってもすごく対応が冷ややかで、曽我兄弟の掛け軸を例に「花も実もあるのが武士の情け。お前はもう目通り無用!出てけ!」とみんなから怒られる。

ここで「あぁ俺、なんだかよけいなことしちゃったな」と反省し、退職。頭を丸めて全国行脚したとする浪曲がある。

(※講談「掛け軸回し」 このエピソードには、加増になった与惣兵衛が、周囲が引くほど自慢話をしまくって嫌われていくという過程が、前半部に加味されるバージョンもある。)


加増は辞退すべきだとだいぶ周囲から白い目で見られたが、ほんとはこの儀については大地震の時に落ちてきた梁を左の手で受けて桂昌院を助けた時のご褒美という説がある。(講談)


別の後日談もあり、そこには違う終焉が用意されている。

梶川はあぶく銭が手に入ってホックホク。そんな彼の態度をこころよく思わないのはおとなりさんの八木十兵衛老人。

主人が嫌い合ってると家来も喧嘩ばっかりで、ある日八木さんところの犬を梶川の用人が殺したのをキッカケに大げんかとなり、こっそり小者として働いていた大石瀬左衛門がケンカに加勢して相手をコテンパンに打ちのめしたので梶川側が八木家へ身柄を要求。

瀬左衛門は喜んで出かけ、梶川から一騎打ちのリクエストを受けたが「よくも殿に満座で恥辱を与えたな!」とばかりに梶川を斬り殺ろす。

八木老人は「でかした!責任者はわしだから」と梶川家に「ご主人殺してすまなんだ」と出頭するが、お家断絶を怖がった梶川家のスタッフ連中が「病死扱い」としてお上に届け出をした。というおはなし。(講談)


実際の彼は伝記を書いてます。大奥の留守居番。綱吉夫人付き。




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  • 加古川本蔵(梶川をモデルにした歌舞伎のキャラクター)